エアコンは窓の上に設置したほうが良い?
一般的にエアコンを設置する位置は窓の上や近くが望ましいとされています。
夏であれば熱が窓から入ってきますが、窓の上にエアコンがあればその熱が部屋に広がる前に冷たい空気に変えることができます。また、冬であれば冷たい空気が部屋に広がる前に暖かい空気に変えることができます。
そこで今回は、エアコンを窓の上に設置した場合と、窓から離れた場所に設置した場合で部屋の温度状態がどう変わるかについて検証してみました。
Simulationに用いた条件
・部屋の大きさ:8m×4m
・季節:夏 外の気温35℃
・エアコンの設定温度:25℃
・エアコン吹き出し流速:3m/s
左側の条件は窓の上にエアコンが設置してあります。
一方で右側の条件は窓の上にエアコンはなく、離れた場所にあります。
(今回の条件ではエアコンの位置が変わっているのではなく、窓の位置自体が変わっていますが、ご了承ください。)
Simulationの結果は下記になりました。
(赤色が温度が高く、青色が温度が低いことを表しており、赤と青の温度差は1.5℃です。)
エアコンと窓が離れている方が、エアコンが窓の上にある場合に比べて温度分布が大きくなっていることが確認できます。特にエアコンから対角側にあるエリアの温度が高くなっています。
これはエアコンの位置が窓から遠いため、窓から入った熱がなかなか冷却されず、部屋の中にたまってしまったためと考えられます。
今回のSimulationの結果によると温度差は1℃以下でしたが、部屋の大きさや窓の大きさによってはより大きな温度差になる可能性もあります。
そこまで神経質になる必要はないと思いますが、可能であれば定説通りエアコンは窓の付近に設置したほう良いといえるでしょう。
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