断熱材の効果の計算方法
快適な家にするために断熱材は欠かせないものです。
断熱材の効果は様々な要素によって変わりますが、素材の「熱伝導率」と「厚み」が大きな要素となっています。
■「熱伝導率」
「熱伝導率」とは、熱の伝わりすさを示す値です。
材質によって決まっている値で、「熱伝導率」が低いほど熱が伝わりにくく、断熱性が高いということになります。
代表的な断熱材の「熱伝導率」は
①住宅用グラスウール断熱材(10K):0.05 W/mK
②住宅用ロックウール断熱材:0.038 W/mK
③高性能グラスウール断熱材(16K):0.038 W/mK
となっています。ちなみにW/mKは「熱伝導率」の単位です。
この場合、①よりも②③の断熱材の方が熱を通しにくいといえます。
■厚み
断熱効果のもうひとつの要素に断熱材の「厚み」があります。
熱の通りやすさは「熱伝導率➗厚み」に比例します。
断熱材は厚いほど熱伝導率が低くなり、断熱性が高くなります。
■例題
上の素材の例に問題です。
①「熱伝導率0.05の住宅用グラスウール断熱材、厚み10㎜」
②「熱伝導率0.038 高性能グラスウール断熱材、厚み5㎜」
を比べるとどちらの断熱効果が高いか?
正解①
「熱伝導率➗厚み」の公式から①のほうが値が小さいため、断熱性が高いことになります。
■まとめ
断熱材の素材としての性能と厚みの両面から比較することが必要です。
断熱材について検討する際には素材だけでなく、厚みにも着目してみてください。
とはいえ断熱材の効果を発揮させるには、壁と壁の間を隙間なく埋めることが必要になりますので、信頼できる会社に施工をお願いすることが第一の条件になります。
Written by Air Layout
https://air-layout.amebaownd.com/
0コメント