吹き抜けの間取り エアコンと上下の温度差 その2

以前の記事で吹き抜けの間取りで1階か2階のどちらか一方のエアコンを付けた場合どうなるのか?について紹介しました。

今回は1階と2階の両方のエアコンをつけた場合、そのような温度分布になるのかを検証してみます。Simulation条件は以前と同じです。


■Simulationに用いた条件

・季節:夏 外の気温35℃

・エアコンの吹き出し温度:25℃

・エアコン吹き出し流速:5m/s

間取りは下記のようになっています。1階と2階が吹き抜けになっており、窓は合計7個です。


■Simulation結果

結果は下図のようになりました。

今回1階と2階の両方のエアコンをつけているので、両方とも26℃程度になっています。

快適な空間のためには吹き抜けにはエアコンをそれぞれの階に設置し、両方運転することも必要になるかもしれません。(電気代はかかるかもしれませんが。)


■まとめ

吹き抜けのエアコンについて検証してきましたが、1階と2階の両方が居住スペースになる場合は、両方の階にエアコンを設置したほうがよいでしょう。

デザイン性が高く、カッコいい吹き抜けの間取りですが、エアコンの効きという観点からは効率は良くないといえます。

部屋に温度差が生じてしまうことを割り切るか、コストはかかりますがエアコンを多く配置し真冬・真夏は同時運転をする覚悟が必要かもしれませんね。

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